
クリニック推薦文

桑名メディカルクリニックのご開院、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。
堀田先生と私との交友は、先生が三重大学医学部の学生時代から始まります。
先生は非常に明るくて元気な他人思いの学生で、誰からも好かれていました。勉学にも熱心で、仲間と一緒に画像診断の勉強会をするので、当時放射線科の教員であった私に指導して欲しいと依頼を受けたのが発端です。以降、勉強会はもとより、一緒に伊勢湾に浮かぶ神島の診療所を訪れて、離島医療の現状を見学に行ったりしました。その頃より先生は、地域医療に興味を抱いておられたのかも知れません。
卒業後は、市内の山本総合病院で臨床研修を終え、そのまま病院へ残って糖尿病・内分泌内科の修練を積まれました。山本総合病院が、桑名市民病院、平田循環器病院と統合されて地方独立行政法人桑名市総合医療センターが誕生した際に、遅れて私が着任したことになります。センターでの先生の働きぶりは、学生時代と変わらず明るく元気で、患者さんや職員にもやさしく、患者さんからの人気の高い先生でした。在宅診療にも意欲を燃やし、総合病院としては全国的にも珍しい在宅診療科を自ら創設し、在宅診療の充実に取り組んで来られました。そしてこの度、新しいクリニックを開院されることになったのです。
本クリニックの特徴は、桑名市内では珍しい糖尿病専門医(県内63名、2024年1月現在)と内分泌代謝科専門医(県内26名、2023年12月現在)の双方の資格を有する医師が診療するクリニックであることです。1日で検査が完了する最新の検査システムが導入され、その日のうちに検査結果を患者さんにお知らせすることができます。また常勤の糖尿病療養指導士と力を合わせて、糖尿病から引き起こされる合併症を防止するため、最善の対策を講じます。
これからの地域医療において最も大切なことは、基幹病院と診療所などのクリニックとの明確な役割分担と緊密な連携です。桑名市総合医療センターは、診断や治療などいろいろな分野において、桑名メディカルクリニックを全面的に応援します。先生が、在宅診療の経験も活かして、桑員地区における地域住民の方々の健康増進のために、ますますご活躍になられますことを心よりお祈り致しております。
令和6年4月14日
桑名市総合医療センター理事長
竹田 寛