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執筆者の写真康広 堀田

糖尿病を専門とするきっかけをくださった患者様




お久しぶりでございます。

開業して1か月半が経ち、ちょっとずつ仕事にも慣れては来てまいりました。しかし、まだまだ、お待たせすることも多く、日々、スタッフと何とかお待たせする時間を減らせるように会議し、努力しています…。


ブログも少しずつ書いていこうと思っています。


ある糖尿病の患者様のお話です。

10年前でしょうか。130㎏の体格の患者様で、HbA1cは9.2%・インスリンを76単位投与してみえる状態で私の外来に来ていただきました。


【合併症は心配なのですが、どうしてもおなかが減って食べてしまう…。先生がいうのであればしっかりと治療しますがHbA1cが高い状態が続いて、透析になったりするのはどうしても嫌なのです…。】


この患者さんを診て、あれっ!?っと思いました。本当にインスリンが必要なのでしょうか。

1型糖尿病の方は、インスリンは必ず必要です。しかし、2型糖尿病の患者様はインスリンが必ず必要な方と必要でない方がいらっしゃいます。インスリンが必要な方なのかそれともインスリンの効果が悪い方なのか…そこのところをしっかりと調べる必要があるなと感じました。


この方の場合、インスリンは必要な状況ではないとの検査結果でした。徐々に内服に切り替えていき、76単位も打っていたインスリンも離脱。HbA1cは6.2%まで下がり、体重も110㎏まで下がり、患者様にはとても感謝していただきました。


この患者様、実は医師になって3年目にお会いした患者様です。


そのころは循環器内科、消化器内科、腎臓内科の領域も掛け持ちで担当させていただいていたのですが、

【糖尿病って実は医師も適切な治療法を見いだせないことが多いのではないか、それを勉強すればもっともっと多くの患者様のお役に立てるのではないか】と考えました。


6年目まではしっかりと一般内科を学び、そこから糖尿病・内分泌内科を専門に進むことを決めたきっかけをくださったこの患者様には今も感謝しています。


ちなみに、その患者様は現在も当院に通院していただいています。もちろん透析なしで…。

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